NEW FEMININE
フレッシュな魅力を放ちながら
今という時代を軽やかに生きる女性たちが、
LANVIN en Bleuに出会ったら……?
最終回のゲストは、モデルに俳優、編集長など
マルチな活躍が眩しい山本奈衣瑠さん。
どんなコーディネートも自分らしく着こなす
センスのよさはさすがのひとこと。
ブランドのフェミニンさにプレイフルな魅力が加わった
今こそ着たいスタイルが目白押し。
Sweet Ice Blue
「いいとこどり」のアイスブルー
ラフなデニムスタイルを一気にフェミニン方向へと引き寄せるのが、アイスブルーのモヘアカーディガン。抜け感もキレイな印象もほどよい甘さも、すべて補ってくれるデニムの相棒。オーガニックコットンを使用した岡山デニムは、太めストレートのシルエットが新鮮。
Winter Yellow
寒い季節にシアワセ感を
気分が上がる「冬のイエロー」をリコメンド。モヘア混のニットワンピースは、大人の女性の体をキレイに見せるコクーンシルエット。大きなブロックチェックは、トレンドにもリンク。同生地のストールでイエローのボリュームをさらにプラスして。
Two-tone Coat
「まとまるコート」を一着
さらりと羽織るだけで着こなしに高級感と上品さをまとえる、ノーカラーのツートーンコート。トーン違いのベージュを組み合わせることで、深みを出しながらもキレイな印象はキープ。裾にあしらったフェイクファーはフランスのTissavel(ティサベル)のもの。
Good Form
「着映え感のいい」シルエット
何を着ていいかわからない朝、頼りになるワンピースがこちら。ウエスト位置を高めに見せるAラインシルエットにパフスリーブを加えて、フェミニンだけど無難じゃない、理想のスタイルが即座に。背中の黒グログランリボンがアクセント。ポケット付きなのも嬉しい!
Dreamy Pink
かっちりコーデこそ「愛のある色」で
タートルニットに美脚なハイウエストパンツ、大きな襟のチェスターコート。アイテムも組み合わせ自体もキレイめだからこそ、色使いで大人の可愛らしさを存分にアピールする作戦。ベビーピンク+オフホワイトの優しいカラーパレットに、心もほぐれて。
Interview with
Nairu Yamamoto
「私がフェミニンに目覚める時」
Interview with
Nairu Yamamoto
「私がフェミニンに目覚める時」
Vol.5山本 奈衣瑠
1993年東京生まれ。モデルとして雑誌やCM、ファッションショーなどで活躍。2019年より俳優としての活動を開始、映画やCM、アーティストのミュージックビデオに出演。コンセプトマガジン「EA MAGAZINE」の編集長も手がけるスーパーガール。
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Q.1おしゃれな奈衣瑠さん。
ファッション遍歴を教えてください。実は高校生までは、この世にはギャル誌しかないと思っていたんですよ(笑)。卒業後に初めて行った大きな本屋さんでいろいろなファッション誌を見て、「可愛いの種類ってこんなにあるの!?」と衝撃を受けて(笑)。古着にどハマりしました。“自分だけの好き”出会えたことが心底楽しかった。そのうちに、ストリートスナップに声をかけていただくことが増えて、今のモデルのお仕事につながっています。
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Q.2フェミニンという言葉を
どのように捉えていますか?私自身はフェミニンを意識して生きたことがなくて……(笑)。ヒールのある靴を履いたり、肌を見せるスタイルも好きだけど、それは女らしくありたいというよりは、“自分の体に合わせている”感覚なんです。シルクのシャツが自分の肌をなでるのは素敵そうだなとか、角張った肩は強調した方が造形としてキレイかも、とか。それがたまたま女性らしいと呼ばれるものにつながるというか。脳は意識していないけど、生まれ持った私の体が反応してる。それが自分の中のフェミニンなのかなと思っています。
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Q.3ファッションにおける「自分らしさ」を
どのように作っていった?私は胸もお尻もないし(笑)、いわゆるガリガリ体型。若い頃は自分の体がイヤで悩んでました。自分で自分を高める方法はなんなのか、ずっと考えていて……。その結果、たどり着いたのが、男の子みたいな自分の体を生かせるストリートファッションです。欲しかったしなやかさは、グラマーな体からだけじゃなく、スッと細い手脚からも出せることをモデルの仕事から学びました。やっぱりたくさん服を着せていただけたことは大きかったかな。
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Q.4「魅力のある自分」でいるために
意識していることはありますか?いきなりなんですけど、私、建築物と椅子が大好きなんです。美しい曲線にたまらなく色気を感じてしまう。物として見ていないんです。そんな風にいろいろな事象に美しさを見出すことは、自分を高める一種の方法かなぁと思っています。あとは言葉使いとか、所作にも気をつけていますね。外見や洋服でじゃなく、空気で色気をまといたい。たとえばメンズっぽい格好をした時こそ、脚をキレイに組みたいなと思うんですよね。
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Q.5普段の生活の中で
大事にしていることは?健康はめちゃくちゃ大事にしています(笑)。自分の機嫌は自分で取るのがモットーです。いつでもコンディションのいい状態で、懐深く、広い視点で物事を捉えられる自分でいたいから。やっぱり疲れてくると、どうしても視野が狭くなるし、ネガティブな方向に思考がいきがち。体と脳の健康をキープして、開放的なマインドを忘れないように。
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Q.6気持ちよく暮らすために
心がけていることは?自分と対話して、自分を知ること。何が嫌いで、何にトキめくのか。何に反応して、何に腹が立つのか。“自分はどういう人間なのか”を理解していれば、壁にぶつかった時も自分で自分を励ますことができるし、自信も持てる。それに、相手を尊重できる人にもなれるんです。この世はみんながそれぞれ自分の正義で生きていて、完全にまとまることはないってわかってる。だからこそ私は、「自分はこう思うけど、あなたはどう?」って意見交換できる人でいたいんです。それぞれの考えを受け入れ合いながら、可能な限り仲良く気持ちよく生きていきたいから(笑)。ホント人生って、難しくて素敵です(笑)。